AmazonはECサイト・Webサービスの分野で世界的な成功を納めている企業です。
これまでにAmazonは様々な事業を行ってきましたが、その成功には2つの大きな要素が欠かせませんでした。
1つは、クラウドコンピューティングサービスのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)。
そしてもう1つは、電子書籍サービスのキンドル(kindle)です。
この2つは、それぞれの分野において革命とも言える変化をもたらし、Amazonが躍進していく過程で欠かせない原動力となりました。
ここでは、そんなAWSとkindleについて取り上げていきたいと思います。
AWSは、それまでのクラウドには無かった様々な特徴を備えたサービスとして、多くのユーザーに愛用されています。
具体的には、AWSには次に挙げる特徴があります。
AWSでは、50種類以上のサービスを簡単な事実上全てのユースケースに対応した操作で利用することができます。
取り扱っているサービスの中には、デプロイツールやデータウェアハウス、ディレクトリ、コンテンツ配信など、ありとあらゆるものが揃っています。
しかも、新サービスの提供も非常にスピーディで、尚且つ費用を前払する必要もありません。
事実上、全てのユースケースに対応していると言っても間違いではありません。
クラウドサービスの中には、サービス自体は悪くないけど使える機能が少ないというものがいくつかあります。
しかし、AWSの場合にはそうしたことは全くありません。
暗号化、強力なビッグデータツール、選択肢の豊富なデータベースエンジン、サーバー設定など、充実した機能が揃っているのです。
また、新機能の追加にも余念がなく、例えば2014年に500を超える新機能が追加されています。
現在のITインフラストラクチャの様相は、認証、設定内容および使用状況の制御、監査、管理といったプロセスが欠かせない状況になっています。
しかし、全てのクラウドサービスがこうした事を満たしているわけではなく、中には不透明なコンプライアンスとガバナンスを行っている会社もあります。
その点AWSであれば、プラットフォームに組み込まれた機能が十分な可視性を担保しているので、ユーザーとしても常に安全性を確認することができます。
AWSには、幅広いセキュリティ認証と認定、ハードウェアセキュリティモジュール、保管中ないし転送中データの暗号化、強力な物理的セキュリティなどのセキュリティ機能が備わっています。
こうした幅広いセキュリティ対策により、AWSはオンプレミスよりも強力なセキュリティを実現しています。
以上が、AWSが持っている特徴です。
これほどの充実した機能を持つクラウドは他にはなく、その意味でAWSはこの分野において革命的な存在であるということができます。
kindleは、他の電子書籍とは一線を画したAmazon独自の電子書籍サービスです。
一体どのようなサービスなのかを以下で紹介します。
kindleと聞くと特定の電子書籍端末を思い浮かべる人が多いですが、実際にはこれはAmazonの提供する電子書籍サービスを総称する言葉です。
電子書籍を販売している「kindleストア」、電子書籍端末の「Kindle Paperwhite」などをひとまとめにして「kindle」と呼んでいます。
kindleストアで購入した電子書籍は、Kindle PaperwhiteやKindle Fireといった端末はもちろん、Amazonとは別の会社が販売している端末でも読むことができます。
まずスマホであれば、Kindle用のアプリをダウンロードすることで読むことができるようになります。
またパソコンでも、Kindleクラウドリーダーを利用することで、ブラウザ上で電子書籍の閲覧が可能になります。
従って、kindleはどこでも読める電子書籍であると言うことができます。
電子書籍の一つのネックは、どこまで読んだかが分からなくなってしまうというところですが、kindleであればそうした心配は必要ありません。
Whispersyncという、どこまで読んだかを記憶できる機能が備わっているのです。
しかも、この機能によって記憶したデータはその時点で使用している全ての端末に同期することができるのです。
以上が、kindleの大まかなサービス内容になります。
これだけ優れた機能を持つ電子書籍(端末とサービス)はkindleの他になく、その存在はまさに革命的と言っても言い過ぎではありません。